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Здравствуйте(ズドラーストビチェ・こんにちは)!
「【シベリア鉄道1週間バーチャル走破!】ウラジオストク~モスクワ 約9300kmのロシア号鉄道旅♪ ~『女一匹シベリア鉄道』著者の織田博子さんの「ブタちゃん」が行く特別LIVEツアー♪~」が開催されました。
私のマンガのキャラクター「ブタちゃん」がシベリア鉄道に乗車して、各都市で途中下車。ロシアの魅力を紹介するという素敵なイベントです。
私も登壇しましたが、参加者さんたちとチャットやトークで盛り上がりながら、一緒にシベリア鉄道走破したような気持ちになれるバーチャル旅体験でした。
その様子をレポートします。
アーカイブ配信も楽しめる!
※JATMさんより・・・・予約したいけれども、peatixの使い方や登録が分からない方。その他支払い方法の相談など、直接JATMへお問合せ下さい。
ZOOMの使い方など、ご心配でしたら、テストなど事前にご案内します。
イベント概要
≪≪壮大なシベリア鉄道を走破する1週間企画!≫≫
~3/27(土)~4/3(土)♪ 旅を夢見て、春に心を躍らせよう!~
┿━ツアーのポイント☆.。:・★.。*・☆.。:*・★.。:**・☆.。:・★.。☆.。:・★.。┿━
*ウラジオストク~モスクワ約9300kmを走破予定♪
*リアルタイムでウラジオストクからスタッフも出発!コンパートメントや食堂車など憧れのシベリア鉄道をバーチャル体験できる♪
*シベリア鉄道の駅、4都市でバーチャル下車&観光!!
~ウラジオストク、ハバロフスク、ウラン・ウデ、モスクワ~
*LIVEなので、その場その時の出会い♬まるで旅しているかのような気分になれる☆
*なんと!ぬいぐるみがバーチャル乗車!ブタちゃんはモスクワへ着けるか!?リアルタイムで最後までハラハラ☆ドキドキ♪
*旅の途中でブタちゃんが書いた!?ポストカードも国際郵便で届きます♪
┿━・・・☆.。:・★.。☆.。:・★.。*・☆.。:*・★.。:**・☆.。:・★.。☆.。:・★.。━━
レポート
主催はロシア専門旅行会社の「ジャパン・エア・トラベル・マーケティング(JATM)」さん。特に、極東ロシアやサハリンへのツアーを得意とする旅行会社さんです。
コロナ禍の中でも、「ロシアを身近に思ってもらいたい、いつか行ってみてほしい」という思いからオンラインツアーを実施。
スタッフさんたちの熱意と情報量の多さに定評のあるオンラインツアーをしています。
私がJATMさんを知ったのはこのイベントでした。
【緊急開催確定!シベリア鉄道の車庫からLIVE配信有!】魅惑のウラジオストク駅&普通は入れない車庫へ潜入!~zoomオンライン~
ウラジオストクやシベリア鉄道の車庫というマニアックすぎるツアー内容に目を奪われました。
サハリンのスキー場から生中継!とか、サハリンの魚を使ったペリメニ料理教室とか、「ロシア、さらにサハリンというだけでもマニアックなのに、スキー場や魚のペリメニなんてマニアックすぎない?!」と衝撃を受け、申し込んだのが1月のこと。
予想以上にマニアックな、しかし情報量たっぷりで、見終わった後「サハリン、絶対に行きたい……!」となる素敵なツアーばかりだったのです。
ぬいぐるみがシベリア鉄道を走破
その感想を送ったところ、「せっかくロシア同士だし、コラボできたら面白いね」ということで浜松町駅近くにあるオフィスを訪れました。
スタッフの保田さん、インナさん、ニゴラさんのロシア愛がすごく、3時間くらいロシアについて話しました。
その中で上がった「ぬいぐるみがシベリア鉄道を走破する」というアイディア。
正直、その時はこんなことになるなんて想像もしていませんでした。
ぬいぐるみづくり
「ぬいぐるみってどうやって作るんだろう?」と思い、オリジナルぬいぐるみづくりのサイトを見たり、体験談を読んだりしていました。
参考リンク:オリジナルぬいぐるみを作った話〜業者選びから納品までとその後〜(メルヘンくみこさん)
すると、保田さんから「ぬいぐるみをロシア人スタッフが作ってくれました!」と連絡がありました。
え~!?すごい!どうやって?!
ロシアには、靴下でぬいぐるみを作る技術があるそうなんです!
「うさぎをアレンジしたらできると思った」とは、スタッフの方の弁。普段は裁縫などはしないそうです。
こいうった、ロシアの方のクリエイティビティと機転は、このツアーで何度も窮地を救ってくれました。
時差も距離も超えて、ブタちゃんを作るイベントに参加
万が一、ブタちゃんが行方不明になった事態を考慮し、ロシア各地のスタッフさんとzoomでつないでぬいぐるみを作るイベントにも参加しました。
このイベントで印象的だったのは、「ものづくりしている時のロシア人たち、はしゃいでいてかわいい」ということでした。
「耳がずれちゃった」「帽子もかぶせてあげよう」「こんにちは、ブタちゃんです」なんて会話をワイワイしながら、和やかにイベントは進みます。
数千キロ離れた土地にいる人たちが同じものを作る時間を共有するという貴重な体験でした。
スタッフさんのお子さんも参加。スパンコールでおしゃれにしてあげてくれていました。
スタッフさんたちの作品
初めての「ぬいどり」にロシア人スタッフさん達がはまる
ぬいどり(ぬい撮り)とは、日本の文化の一つ。日常や旅先の光景をぬいぐるみと一緒に撮ること。
JATMのスタッフさんから、こんな裏話を教えていただきました。
ロシアではぬいどり文化がまだなかったので、ブタちゃんが歩いているように後ろ向きにさせて撮影すること。
案内ポイントは正面を向く、棒や手をなるべく見せない。
そういったことを理解してもらうことが大変でした。言葉で通じないので、東京タワーを背景に、「こんな感じ」とやって見せました。
スタッフは最初は恥ずかしかったが、徐々にはまっていき、しまいには頼まずと色々考え出しました。
教会前の兵士達の写真パネルでかくれんぼ。スタッフのお嬢さんが連れ出して勤務先のバーでの写真。ネイルサロン、どれもロシア人の高いお遊びユーモアです。
JATMスタッフ保田さんのコメント
また、企画にあたってのこんな苦悩もお伺いしました。
ロシア号へのこだわり、どの街で降りてもらおうか悩んだ話
ロシア号は深夜発。本当は17時台の別のモスクワ行きの鉄道の方が良いと思っていました。
ただ、その便を使うと、ハバロフスクへの到着が早朝、モスクワ到着も金曜夜になってしまい、見て頂ける方が減ってしまうと思いました。
また、日本人にとっては、やはりロシア号、が、「ザ シベリア鉄道」のイメージですし、夜行列車への憧れがあるので、ロシア号に決めました。
これにより、ハバロフスクは日曜昼、モスクワ土曜の夕方でご覧頂きやすい時間帯に設定できました。
これにより断念したのがイルクーツク。それでもバイカル湖つながりで、ウランウデが平日夜に設定できたので、結果良かったです。
JATMスタッフ保田さんのコメント
企画の裏にはこんな苦悩があったとは!
時差もある中で、各都市の到着時刻が日本の夕方~夜だったことは本当にすごい計算のもとに成り立っていたんですね。
ウラジオストクの夜汽車の雰囲気がとても素敵でした。
いよいよ、ウラジオストクから出発
さて、3月27日(土)、いよいよ日本時間21時に、モスクワ行きのシベリア鉄道がウラジオストクから出発します。
余談ですが、ロシアのスタッフさんも「ブタチャン」「ブタチャン」と呼んでいましたが、実は日本語を学ぶ時に「ちゃんづけは失礼」と習っていたので、
ロシアのスタッフさん「「ブタ様」と呼んだ方がいいですか……?」
日本のスタッフさん「ブタちゃんでいいです」
ロ「せめて、ブタさんで……」
という葛藤があったそうです。
心優しいロシアのスタッフさんたちが、ブタちゃんにレインコートを着せてくれました。
実は、私はこの時、ウラジオストクが懐かしすぎて&ブタちゃんが一人で鉄道に乗る……という感慨から、ずーっと泣きっぱなしでした。
「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」では、2015年に乗車した体験をマンガにしており、6年とコロナを経たいまはいろんなルールが変わっています。でも、昔ながらの駅舎や、はりつめた空気、幻想的な灯り、そしてロシア語の懐かしい響きはそのまま変わっていませんでした。
そしてシベリア鉄道は、モスクワに向けて静かに出発したのでした。
このツアーが、ロシアのニュースになりました。「ウラジオストクからモスクワへの日本の漫画ブタちゃんのヒロインの旅」(PRIM-TRAVEL)
ハバロフスクに到着
ウラジオストクから一晩。ブタちゃんは無事にハバロフスクについたのでしょうか。
実際のツアー内容はぜひアーカイブイベントでもお楽しみください。
ハバロフスクから1泊2日、ウランウデへ
異国情緒たっぷりのウラン・ウデには、火曜日の夜に到着しました。夕闇の時間……
ブタちゃんのウラン・ウデ到着はニュースにもなり、観光大臣Марии Бадмацыреновой氏の歓迎のビデオレターも届きました。
日本の漫画のキャラクター、ブタちゃんが電車でブリヤート共和国に到着(日本語訳)
日本のブタちゃんがウラジオストクからモスクワへの旅に出ました(日本語訳)
たくさんの人の人生を乗せて、シベリア鉄道はまた走り始めます。
そして、モスクワ到着
6泊7日の旅を経て、ついにシベリア鉄道の旅が終わります。
ブタちゃんが、ついに到着!
到着のお祝いに、スパンコールやクッキーで飾ってもらっています。服も着替えたね。
長旅を終え、ちょっとほっとしているようにも見えます。
このモスクワ到着編は反響が大きく、「モスクワの地下鉄の美しさが素晴らしかった」「ブタちゃん、無事到着してよかった」など、たくさんの声をいただきました。
JATMの社員さん、ロシアの社員さん、協力会社の方々、シベリア鉄道に乗車した人、車掌さん、社員さんのお子さん、そして参加者の人たちによって、ブタちゃんがモスクワにつくことができました。
「また日本の方にロシアに来てほしい」という思いが集まり、一大プロジェクトになったこの企画。ロシアの人たちのあたたかい気持ちを、この記事やツアーで感じてもらえたら嬉しいです。
今はまだいけないけど、明けた時にきっとまた会おうね。
関連イベント
ブタちゃんのロシアの旅が好評だったため、第二弾が企画されました!
催行確定【水の都サンクトペテルブルグからLIVE配信!】《シベ鉄走破旅の番外編》~織田博子さんの続ブタちゃんの旅~
2021/04/29 (木) 18:00 – 19:00