マンガ「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」原作者の田才諒哉さんの帰国に合わせ、イベントを開催しました。
「国際協力に携わりたい」「ラオスのカオニャオ(もち米)が好き」「田才さんの活動を応援していて、お会いしてみたかった」という熱い方々が集まりました!
デジタルサイネージの表示。
「ぱにゃにゃんどぅー」は、ラオ語(ラオスの言葉)で「がんばって!」という意味。その言葉を基に、ぱにゃにゃんというキャラクターを作りました。
ぱにゃにゃん
WFP(国際連合世界食糧計画)での活動を報告
ラオスでの食事、スタバやセブンイレブンができたニュースなど、親しみやすい話題から始めてくださいました。
参加者の質問が非常に活発で、明確にわかりやすく回答してくださるリョーヤさんの軽快なやりとりが印象的な会でした。
質問と回答
Q.教育支援に関心があります。現場ではどのように現地の人に栄養指導をしているか教えてください。
A.(仮文章)文字が読めない人もいるので、図でわかりやすく示しています。『栄養のフラッグ』のような形で示します。
Q.なじみのない『栄養』というものを理解してもらうためにはどのようなアプローチをするのでしょうか。
A.(仮文章)地元の影響力のある人(インフルエンサーのような)が現地の人に伝えること。最近では、tiktokなどでインフルエンサーが発信。スマホを持っていて、情報を積極的に取り入れる人を巻き込むことが効果があると感じています。
Q.栄養指導で、おいしいレシピの紹介や実演もされるのでしょうか?
A.レシピというよりは、栄養学的に効果的な食べ合わせの食材を使った料理の実演をしたりします。
たとえば、アフリカのエチオピアの話になりますが、主食のインジェラ(テフが原料のクレープ状の国民食)だけで食べるよりも、ビーツやドロワット(エチオピアのシチュー料理)と一緒に食べることでより栄養が豊富になるという紹介をしました。
ラオスの村では、女性グループ対抗の味のガチンコ対決!みたいなイベントは盛り上がります。
今企画しているのは、首都ビエンチャンのシェフを招いて、現地の村の食材でおいしいレシピを作ってもらうというものです。
Q.NGO、海外協力隊、国連とさまざまな立場で国際協力にかかわられてきたと思いますが、それぞれの立場での違いをお教えください。
A.海外協力隊はローカルな暮らしを体験できたことがとてもよかったです。ザンビアで実際に村に住む経験から学ぶことは多かったです。また、語学を無料で勉強できる点もメリット。国際協力の道に進むなら、海外協力隊に参加することはお勧めです。
NGOはフィールドに近いところがメリット。一方で、資金面の難しさもあります。
自分がやりたい食糧支援は、資金があるほど効果がある側面もあるので、他のアクターと比べて比較的お金のある国連はその点では強みだと思いますが、フィールドからは遠いと感じます。
Q.ソーシャルビジネス、起業は考えていますか?
A.考えていないです。自分のやりたい食糧支援は、先ほど言った通り質より量という側面も大きいです。新しく立ち 上げ、組織を整える時間と労力よりも、既存の大きな組織に入って工夫する方が効果があると感 じています。
ただ、やりたいことによっては、起業の方が近道であることもあると思います。
Q.今後の抱負を教えてください。
A.ラオスでの任務は今年で最後なので、まだ見ぬ文化や食を探求していきたいです。 また、仕事では、食糧支援を必要とする人は、コロナ以前は減少傾向でしたが、コロナと紛争に より、現在約8億人が食べ物を満足に食べられないという状態になっています。できるだけ多 くの人に食量がいきわたるよう、さらに活動していきたいです。