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TOKYO FMの番組「Honda Smile Mission」さんで、「世界の喜ぶおじちゃん」展を紹介していただきました。
以下、ラジオの内容の抜粋です。
「食を旅するイラストレーター・マンガ家をリサーチせよ」
東京豊島区在住の織田博子さん。
「女一匹シルクロードの旅」や「北欧!自由気ままに子連れ旅」などのマンガを出版する一方で、
世界のおじちゃん・おばちゃんや、家庭料理のイラストを描いています。
きょうのリサーチは、織田さんの新作のイラストが展示されている駒込の「レトロフィッシュカフェ」に向かってもらいました。
ゆっぴー(太田唯さん)― 織田博子さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―ウッド調のすてきなカフェに、壁に織田さんの絵が飾られています。
私が一番最初に目に留まったのが「カザフスタンのおじちゃん」なんですが…。
カザフスタンの子どもは、5歳くらいで乗馬を始めるって言うのを聞いて。
ーえっ!早い!
カザフスタンのおじちゃんが喜ぶシチュエーションと言ったら、孫の成長を見守って、静かに喜ぶんじゃないかな、と思って描いた絵です。
ーなるほど。こっちの絵は、ドイツのおじちゃん。これ、大好き!
これはドイツに行ったときに、こんなおじちゃんがいっぱいいて。ビールっ腹の。
ベルトだと苦しいから、サスペンダーなんですよね、この衣装。
そういう嬉しそうな顔を描いています。
「喜ぶ」といってもいろんなシチュエーションがあって、はしゃぐような喜びもあるし、静かに友と語り合うような喜びもあるし。
いろんな喜びが世界にはあるんじゃないかなと思って、おじちゃんの姿を借りて、描きました。
ーなにで描かれているんですか?
基本的には筆ペン一本で。
photoshopで色を塗っていますが、いろんな国を旅して、その国特有の色があるんじゃないかなと思っています。
ドイツとカザフスタンでは、同じ緑でも違うのではないかなと。
色を何色か重ねて描いています。
ーその色も、パソコンのペタッとした感じの色じゃなくて、色むらがある感じにしてますね。
そうですね。手触りのある感じの絵が好きです。
ーカラフルな、「版画」という表現がとてもしっくりきます。
塚地武雅さん(ドランクドラゴン)
マンガの方は、かわいらしいタッチなんですけど
イラストの方は、細かく丁寧な、写真を絵にしたようなイラスト。
食文化や、衣装や風土といった、その国の文化がわかります。なによりこのおじちゃんの笑顔とか、たたずまいがとても雰囲気があります。
小さい頃からイラストを描いていた織田さん。
一度は一般企業に就職しますが、退職して夢だった「ユーラシア大陸一周半の旅」へ。その時の体験をマンガにすることを勧められ、その後自身の経験をもとにマンガを出版。
織田さんのテーマは「食」と「旅」と「おじちゃん」「おばちゃん」。
旅に行く前に、「世界の料理を食べる会」というのを毎月開催していたんですけど、
その時に、いろんな国や職業の人が来てくれて、「食って面白いテーマだな」と感じました。
旅の中で「外国の家庭料理を、その国で、その国の人とともに作って食べる」という体験をして、
さらに面白いなと。
たとえば、ウズベキスタンでプロフ(羊肉炊き込みご飯)の作り方を教えてもらったとき。
教えてくれたおばちゃんは、現地の言葉でしゃべっているので、ぜんぜん言っていることはわからないはずなんだけど
一緒に料理をして、食べるという経験をすることで、なぜか
彼女の言っていることが分かってくるんです。
ーへ~!
日記に書いてあるんですよ「おばちゃんがこういった」とか。
身振り手振りとか、表情とか、気持ちがすごく伝わってくるんです。
私は、インドやバングラデシュなどの国を旅している中で
「そんな国に行って、怖い思いをしなかったの?」と聞かれるんですが、
私自身はすごく素敵な人に会い、素敵な経験をしたよ!ってことを
マンガや「世界のおじちゃん」という絵を通して描いていきたいなと。
ー確かに食文化というのは、その国の特徴がよく表れている感じがします。
そうですね、料理というのはすごく文化的なことが集まっていると、旅を通じて感じました。
ー今日はなんだか、ほっこりしました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ー世界中の幸せポートフォリオが、「世界の喜ぶおじちゃん」なんですね。スマイル・ゆっぴー!
レトロフィッシュカフェでの織田さんの個展は、終了しています。
ご協力ありがとうございました。
国の文化も知れるし、いや~より多くの絵を見てみたいと思いますね。
そして織田さんは、ゆっぴーのイラストも描いてくれました。
Honda Smile Missionのサイトにアップしておきますね。
送信して、ボスに報告!そして、ゆっぴーブログも見てみてくださいね。
ボス、織田さんのような素敵なイラストを描ける人、うらやましいですね。
まだ、日本人のおじちゃんがないようですので、僕なんかどうでしょうか。
スマイル・つかっちー!
世界を旅して出会った、その国で年を重ねたおじちゃん達。生き様が年月とともに刻まれたおじちゃん達はとても魅力的です。
織田博子は2013年から「世界のおじちゃん」シリーズを描き始め、2023年には10年を迎えます。
各国の魅力的なおじちゃんの絵をお楽しみください。
ワールドカップ優勝に祝杯をあげるハインツ(ドイツ)2013年作
オクトーバーフェストは600万人が訪れ、600万リットルのビールが消費される世界最大のビール祭り。今年は優勝の美酒に酔ったことだろう。
鷹匠のラハト(カザフスタン)2013年
果てしなく続く荒野に馬を駆り、鷹で狩りをするカザフ族。その目は空の色を映している。