現役漫画家の織田博子が2024年に始めたマンガワークショップは人気を博し、国内(東京・沖縄)だけでなく海外(ブルガリア、コンゴ、インド)で開催されました。このイベントは、マンガを描くことを通じた文化交流と創作活動の楽しさを広める目的で実施されています。2024年の活動をまとめました。
1. 概要
- 開催回数: 28回(mf collection gallery9回+カフェhahaco11回+行政とのコラボ3回+国外での開催5回)
- 主催場所: 国内(東京、沖縄)・海外(ブルガリア、コンゴ、インド)
- 対象: 未就学児から大人まで、幅広い年齢層と国籍の参加者
- 形式: オンライン、対面
ワークショップでは、マンガ風のイラストの基礎から応用までを学びました。キャラクターデザイン、ポーズの描き方、色塗りのテクニックなど、参加者一人ひとりに合わせた指導が行われました。
ブルガリアでは日本におけるマンガ文化について、歴史から最近の流行までが英語でプレゼンテーションされました。
2. ワークショップの特徴
多国籍な参加者との交流
ワークショップは東京、沖縄で対面開催されました。また、ブルガリア、コンゴ、インドでのオンラインワークショップを英語、日本語で開催しました。
リピーターによる成長
何度も参加するリピーターも多く、“独自の画風”や“動きのあるポーズ”などに挑戦し、回を追うごとにスキルアップする様子が見られました。親子や兄弟の参加者では、異なる画風を持ちながらも互いに影響を与え合う姿が印象的でした。
多世代の参加
子どもの参加者は”のびのびと個性を活かして描くことができる”、”うまく描けるコツを知ることができる”という感想があり、リピート率が高くなっています。また、親世代の参加者からは、“普段は集中して絵を描くことがないが、この場では思いっきり描けてリフレッシュできる”との声があります。
3. 参加者の声
- 初参加者: 初めての参加にもかかわらず、キャラクターらしさがよく表れた作品を仕上げることができました。
- リピーター: 動きのあるポーズや難しい構図に果敢に挑戦し、1回ごとに上達していく。線や色塗りの技術が格段に向上しています。
- デジタルアートの挑戦: タブレットを使い、レイヤー機能を駆使して瞳に宝石のような輝きを表現するなど、デジタル技術を取り入れた作品が増加。
- 親子での参加: 子どもたちの集中力が増し、技術的な成長が見られる一方で、最初は付き添いで来ていた親世代が創作にハマる姿が多くみられます。
特に、姉妹で仲良く描いた“鬼滅の刃”のキャラクターや、シャガール風の独創的な塗りが印象的なオリジナル作品など、個性あふれる作品が数多く生まれました。
4. 今後の展望
毎回満席となる毎月のワークショップの継続開催。また、地方自治体や企業の依頼により、合計月3,4回のワークショップ開催をしています。
参加者の作品の展示を4月に企画しています。参加者の成果を発表し、参加者の学びや出会いの機会を増やしていく予定です。
5. まとめ
2024年に開始した織田博子のマンガワークショップは、当初の予想を大きく超え、国内外での広がりを見せました。国や世代を超えた交流の場となり、参加者にとっては技術向上だけでなく集中力や楽しさや達成感を感じられる場となっているようです。
今後は観光業や行政、海外とのコラボレーション企画が予定されており、さらに広がっていきます。