としまひすとりぃ イラストマップ20枚、イラスト150枚を作成しました | 織田博子(オダヒロコ)ポートフォリオ oda Hiroko portfolios

としまひすとりぃ イラストマップ20枚、イラスト150枚を作成しました

豊島区の20地区の移り変わりを各地区に長くお住まいの方々に語っていただいた動画をもとに、まちの地図と風景のイラストを作成しました。また、この地図のために150枚のスポットのイラストを描き起こしています。

豊島区区政90周年の節目に、人々の個人的な記憶を描く楽しい仕事でした。

監修・発行 豊島区政策経営部広報課区史編さん担当

こちらで全ページを見ることができます。

豊島区の歴史や個人の思い出を伝えるマップになり、とても気に入っています。この記事では、特に気に入っているイラストについて紹介します。

地元・駒込のイラストマップ

住んでいる駒込のマップです。
ソメイヨシノ発祥の地である駒込には、桜のイラストを多数配置しました。

巣鴨のサクラソウと江戸のサクラソウ売り

巣鴨地域文化創造館と、江戸時代にいたというサクラソウ売りを描きました。
写真ではできない、いまと過去を掛け合わせたイラストで気に入っています。

庚申塚停留場の東京さくらトラム(都電荒川線)

庚申塚(こうしんづか)停留場は、祖母が昔住んでいたことがあり思い出深い場所です。

巣鴨の大都映画撮影所

今はない大都映画撮影所と、撮影所で撮られた当時の映画の俳優。

大塚駅前停留場

この角度がかっこよくて好きです。

北大塚が舞台となった民話「うなぎの道案内」

落ち武者が北大塚の空蝉橋で谷端川にぶつかり、絶体絶命の所をうなぎに助けられたという伝説がもとになっています。伝説の中に出てくる矢島家の方は今も北大塚に住み、うなぎを食べないという誓いを守っているとか。

テーラー加藤の談話室

南大塚のテーラー加藤さんの加藤さんがモデル。みんながおしゃべりしていくそうです。

昔の日の出商店会

活気ある昔の商店街を描くのが好きです。

美久仁通りとサンシャインシティ

池袋の昔と今が対比されているようで好きな構図の写真をもとに描きました。

新しい豊島区民センターとhareza

新しくなった池袋を象徴する建物たち。

旧豊島公会堂

個人的にとても描きたかった、豊島公会堂。昔から大ファンのミュージシャンBUCK-TICKが、デビュー前にライブをしたところ。リアルタイムでは見てないのですが、個人的な聖地。

子どもが登って遊ぶ富士塚

江戸時代に富士信仰が流行した時期に多く作られた富士塚。昔は登って遊んで神主さんに怒られた、という思い出を描きました。

北池袋駅の踏切

こういう街並みが大好きです。

池袋の闇市

闇市では飲食店が軒を並べ、今もその雰囲気が美久仁小路などに残っています。

佐久間製菓の工場の思い出

豊島区池袋の劇場通りにある佐久間製菓さん。昔は工場でドロップを作る甘い匂いがしていたという思い出を描きました。

池袋三業地の芸者さん

「三業地は行ってはいけないと言われていたけど、夏に芸者さんが花を入れた氷の柱を触らせてくれて、嬉しかったという思い出」を描いたイラスト。清濁併せ呑む池袋の、庶民の生活史がとてもよく表れたエピソードで、最もお気にいりの1枚。

池袋三原堂

この絵を描いてすぐに食べに走りました。愛らしい池ぶくろう最中も好きです。

https://ikebukuro-miharado.co.jp/

グローバルリング

できたばかりの野外劇場。蛍が飛んでいるような幻想的な雰囲気にして、他の絵となじませました。

徳川ビレッジ内部

徳川家の末裔の方が運営される徳川ビレッジの内部、見られて嬉しかったので描きました。

池袋駅のビックリガード

ガード下を通る時に、電車の音で馬が驚くというお話をもとに描きました。馬と電車との共存がおもしろいです。

南池袋公園でピクニック

人気の南池袋公園。個人的にもよく行きます。実際はシートを敷くのはNGです。

柳下家のもちつき

雑司が谷の旧家・柳下家のお正月のお餅つき。
実は祖母が柳下家で働いていたことがあり、今回初めて柳下さんの家のことについて判明して驚きました。
思い出を地図に書くというユニークな試みになったのではないかと思います。

雑司が谷の御会式

一度行ってみたい御会式。幻想的な雰囲気を描きました。

昔の雑二ストア

昔ながらのアーケード型商店街。お店が開いていた時代をイメージして描きました。

昔の東長崎駅

昔の写真はなかなか手に入らないので、区の方に資料を提供していただけて描くことができました。

南長崎はらっぱ公園

ポニーに乗れるそう。原っぱに土管が置いてあるそうで、まるで「ドラえもん」で描かれる公園のようです。

トキワ荘

マンガ家の聖地、トキワ荘。今は近くにトキワ荘ミュージアムがあります。再現度がすごい。
右下は敬愛する藤子F不二雄先生をイメージしています(肖像権の関係で似せられない)

滞在型ホテルの先駆け「西向(さいこう)」

ローカル型のホテルとしては先がけ。現在は残念ながらやっていません。

長嶋茂雄さんの思い出

千早高校が建つ前にあった立教大学野球部のグラウンドで長嶋さんが練習していた、という個人の思い出から。フェンスに上がって見たそうです。

あさやけ食堂

階段を舞台にして歌を歌う、という風景を想像して描きました。

カフェ藤香想

名建築を自分たち家族だけでなく、皆さんで楽しみたい。という素晴らしい理念に基づいて作られたカフェ。

千川上水

桜と水面が美しく描けて気に入っている1枚です。

お祭りのたいこを練習

お祭りのたいこを練習している子ども達。地方では見たことがあるんだけど、地元でもやっているとは驚きました。

各地区の地図

高松

豊島区北部に位置する高松地区。実は行ったことがない土地です。 戦禍を逃れたために、細くて狭い道が今も残る街並みだそうです。 映像を見ると、区民ひろば高松の庭のお花がとても素敵でした。

雑司が谷

豊島区南部に位置する雑司が谷地区。宣教師館、御会式など、独自の文化がある地区という印象です。

地図に描かれる絵には、恒常的なものを描くことが多いですが、 この「ひすとりぃ」の地図では、個人の思い出や昔の姿を多く描きました。 個人の思い出から想像して絵を描く作業は、大変ですが、見たことのない景色を描くことができる絵の良さだと思います。

上池袋

豊島区北部に位置する上池袋地区。 池袋に近いけど、住宅街や公園が多く住みやすそうな地区という印象。 区民ひろばの金魚のイラストがユーモラスです。

西巣鴨

旧朝日中学校跡地が映画の撮影所だったり、にしすがも創造舎だったり。文化の発信地。

庚申塚は「こうしんづか」と読みます。(よく聞かれる)

祖母の家が庚申塚近くにあったので、このあたりは懐かしいです。細い道が多く、子ども心にワクワクしました。庚申塚停留場近くに「どんひゃらむら」という駄菓子屋さんがあり、よく行きました。

西池袋

池袋駅近辺は開発が進み、かつての風景は失われつつあります。新しいもの、古いもの、どちらも柔軟に受け入れていく住人の方のお話が印象的でした。

えんちゃん親子可愛い。

千川

アーティストが多く住んだ千川地区。文化的な雰囲気が漂います。

千早

千早も行ったことがないエリアです。

立教大学野球部跡地で、子どもたちが塀によじ登って長嶋茂雄選手の練習を見ていたという思い出が印象的でした。

巣鴨

中山道(白山通り)が通る巣鴨。「おばあちゃんの原宿」として、全国的に有名な街です。江戸時代にはサクラソウ売りがこの街道沿いに来たそうで、その記憶を描きました。

池袋

開発でだいぶかわった池袋。記憶を描く機会の多かった地図で、印象に残っています。
「三業地は行ってはいけないエリア、と大人に言われていたけど、芸者さんが夏に花を入れた氷の柱を触らせてくれたのが嬉しかった。」という記憶の話がとても好きです。
子どもは、街や地区関係なくどんどん越境していってしまうものですね。